痛ましいこと……

年末ですが重い記事を拾ってきちゃいました、じょにぃですこんびにわ。拡散して欲しいんですって。
医療ミス(といっていいのかなこれ？)的なものです。アメブロはmixiチェックが効くので、マイミクさんが紹介していたんですね。

元記事＆URL
ttp://ameblo.jp/mama9000/entry-10693964343.html

三行もかけないで説明すると医者がガンを見逃したせいで、家族が大変な手術になってしまった人のお話です。まぁ～、例によってじょにぃさんが只で『可哀想ね～』なんて言うはずもないので、『かわいそう!!』、『この医者はサイテーだわ!!』というお祭りに参加したい方は上記のURLに行ってください、お願いします。
アメブロでも有名な方なのかしら、コメントが1000件を超えてました。

まず記事を追いながら要約してみますね。

---

１・四年前、妹さんの左胸に違和感が
↓
２・近所のお医者さんに行く
↓
３・大学病院で検査を受けろと言われる
↓
４・大学病院じゃ嫌だ!!　もっと有名な先生が良い!!、とお得意様に相談し、ネットで評判の先生に診て貰うことに
↓
５・先生「良性の腫瘍だよ大丈夫」
↓
６・四年間ずっと最低でも半年に一回の検診。先生は同上、マンモグラフィーなど詳しい検査なし
↓
７・乳首から出血もあり、凄い違和感がするが同上、詳しい検査なし
↓
８・公的健康診断で『やべぇぞｺﾞﾙｧ!!早く詳しい検査受けろ!!』と出る
↓
９・先生動揺、急遽詳しい検査開始
↓
１０・8月末：先生『済みません6cmものでっかいがんでした、10日後に手術します』
↓
１１・ブログ主ブチ切れ、今更他の病院を回るも妹さんの左乳房全摘出
↓
１２・セカンドオピニオンって大事だよね

---

……という内容でした。

改めて見ると噴飯ものでした。

どこからどう突っ込もうか。

よし、まず医者が怠慢だったのは事実な訳です。
触診で良性か悪性かばっちり判断できるか～？？胸に腫瘍ったら女性ならイの一番に乳がんを疑わなければならない訳で、即効マンモグラフィーなどの検査を開始し、勿論抗体検査などもやらなきゃいけないんです。乳がんは年々増えてきていますし、それで死亡率も上がってきているので甘く見たらいけない病気の一つです。ブログ主によると四年間触診以外なかったようですから、これはもう呆れかえるしかないですね。

でもなぁとじょにぃが違和感を持ったのは、その後のブログ主のブチ切れ具合なんですよね。

妹のがんを育てたのはお前だ！！

などとのたまわっておられるのですが、いやぁ間違ってないんですが多少語弊が存在しているんですよ。


正確にはがんを育てたのは医者と妹さん本人、そして何かしら疑いと不安を抱えつつそれを見過ごしたブログ主なんですよね。


だって四年間放置ですよ。自覚症状(しこり)ありながら放置ですよ!?信じられますか!?
嘘だと言ってよバーニィじゃないですけど、乳首から血とか膿が出るっていうとんでもない状況でまだ大学病院にかけこまないの!?ｗｗｗｗｗｗ
セカンドオピニオンの詳しいシステムなんて分からないっすけど、おいらなら、いやおいらでも流石に６～７の間に大学病院や別な病院でもう一度診て貰います。

いっや～、人の命がかかってるかもっていう状況でなんて呑気な人たちなんだろう。って心の奥底で思っちゃいましたね。がん四年放置なんでしょ？6cmっつーでっかいガンなんでしょ？(汗)
下手すりゃ転移が進んでて、妹の乳房を返せどころか妹の命を返せ！！なんてシャレにならない状態になってもおかしくはないわけで。ブログでは最近手術したばっかりの様で、転移云々については語られていませんでしたけれどもね。こりゃ転移してるんじゃないかな～と思いますよ。


医者の怠慢だ怠慢だとブチ切れてましたけど、これ患者側も怠慢ですよ。


何かデジャブだな～と思ったら、以前２ｃｈでどこかのスレで、○○で名医と言われている先生に手術を頼んだら数カ月しないで婆ちゃんが死んじゃった。先生のミスに間違いないだろうから訴える的な書き込みがありまして、フルボッコになっていたのを思い出しましたわー。

このブログ主もなりかけてますけど、モンスターペイシャントって奴ですかね。
最初このブログ主も実名、勤務先を晒してやろうと思ってたらしいんですけどちゃんと理性が働いて、まずは妹さん第一でいくそうです。識者だったんですね。それだけに上記の事実は残念です。放置さえしなければ……。
僅かな休日とはいえ、その先生にかかる暇はあった訳ですから、さっさと大学病院に行けば良かったのに……(´・ω・)

余談ですが、薬の作用機序などをネットでばんばん拾ったりしているおいらでも、ネットでの医者病院の評判は信じていませんし充てにしていません。薬の作用機序はその会社公式のものが拾えたりしますけど、医者病院はそういうの出来ませんしね。やはりこういうのはアナログの口コミの方が良いと思いますよ。
それに評判と言われる先生では受け持つ患者の量が全然違うため、一人一人をしっかりチェック出来ないと思いますし。無難に大学病院などに行かれた方が良いと思います。研修生の先生方は勉強中の身ですから、熱意をもってしっかりやって下さる方が多いですよ。

医者に対して誠意だのちゃんと診ろだの当たり前のこと言ったってしょうがないです。向うも人間なんですから、患者に対して神のごとき治療を授けるなんて無理難題なんです。おいらも人の話聞けやｺﾞﾙｧ!!という先生(歯医者含む)にあったりなんだり、色々しましたよ。

このブログを読んでて思ったのは、我々患者側も意識を変えていかねばなりません。

ブログ主の妹さんが悲劇だったのは、『お得意様から紹介された』から、『先生に悪いから』などと気を遣いすぎて、結局この先生以外に行かなかったことなんですよね。終局まで。


いくら名医とはいえ、先生に任せっきりにせず、患者自身が病気と向き合い管理していく必要があります。


勿論この任せっきりと言うのは、上の様なパターンですね。これの逆に必要のない検査をしたり、薬を出し過ぎる先生がいるのも事実です。そういうのを防ぐための情報収集、あるいは速やかに他の病院にかかったり、所謂セカンドオピニオンを受けたり。危機管理って奴でしょうか。妹さんは残念ながら、その意識が低かった……いや、色々なしがらみにその意識が縛られていたんでしょうね。
そのしがらみをも越え、自身の身体を護ると言う意識。
そういうものが、今後必要になってくるのだと思います。

だっていざ何かが起っちゃって、それで訴訟起こしても大抵勝てませんよ。法律もそういう方向に動いてます。

ブログ主も訴訟を検討したらしいんですけど、まず勝てないだろうと言われ諦めざるを得なかったと言っています。
まぁこんなんで訴えたら日本中訴訟だらけですよ、医療は間違いなく崩壊します。
現に訴訟の多い産婦人科は崩壊しているところも多いのです。重労働の割に訴訟も多く、そりゃあ誰もなりたがらないって奴ですよ。それで困ったり、苦労するのは誰か。

我々患者側です。

酷いところでは片道一時間をかけ、都会に行かなければ産婦人科がないとか。一番僻地に医者が足りてない岩手のことですけどねー。

我々が我々の首を絞めた、その結果です。


我々が意識を変えなければ、それは後々我々に返ってくる。


勿論、上記のブログを読んでその医者に怒りを覚えるのも正常なことです。でも、その裏側で怒りだけでなく、そう言ったことも同時に感じて欲しいと思ったので拡散ついで記事にしてみました。年末に何してるんだろうね。重い記事すみませんｗｗｗｗｗｗ

以上医療従事者道の路肩を走っているじょにぃの独り言でした。